社会福祉法人啓誠福祉会

こども園 最新にっき

2024.6.23

じっと見つめて、そして、指が出る

ある子が飼育ケースの中にいた生きものをじっと見つめていました。そのうち、指が出ました。心が対象に近づいた証拠です。

子どもは「動いている」ものが大好きです。そして、生きものは、動いて移動をしているだけではなく、何本もの足、体の関節、しっぽが絶えず動いています。「移動」というマクロ的な動きは「何をしているの? 何をしたいの?」という疑問を生み、「体の各部の動き」というミクロ的な動きは、「何をしているの?」という疑問を解く場合があります。このミクロ的な動きが、子どもがあげたエサを生きものを食べる動きになった時、愛情と自己効力感が生まれます。

小さい子どもの瞳の先、そして、指の先にバーチャルではない、命あるものがいるとき、子どもの脳は活発に動いているのです。写真の子どもは、3枚目で左手の指先も生きものをさしています。